趣旨目的

現代の複雑かつ大規模情報社会において、メディアの映像情報技術では、新しいデバイスの開発とともに、それを応用する人間の感覚や行動の特性を考慮したインタフェースの開発も併せたトータルシステムの構築が急務となっている。

東京工芸大学は、平成17年度の私立大学ハイテク・リサーチ・センター整備事業に選定され、「東京工芸大学大学院 ハイパーメディア研究センター」を設立した。同センターでは、2つのプロジェクトを推進することにより、新しい映像情報メディア技術の学術的基礎を築き、実用化への道を拓くことで、社会に貢献しようとするものである。

プロジェクト1では、人間の感覚・行動特性に合わせたディスプレイの評価技術を確立し、映像情報との対話型ヒューマンインタフェースをもつシステムを開発する。

プロジェクト2では、今後、飛躍的な発展が期待される有機エレクトロルミネセンス(EL)による、独自の透明フレキシブル両面発光ディスプレイデバイスを開発し、新しいフラットパネルディスプレイの基礎技術の開拓を行う。


プロジェクト1

高忠実・多機能ディスプレイのための評価法とインタフェースの開発
  1. 視覚特性に基づいた高忠実・多機能ディスプレイの評価法の開発と設計指針の確立
  2. 人間の感覚・感性を利用したディスプレイ画質評価方法の開発と評価
  3. 高忠実・多機能ディスプレイに提示される映像情報との対話のためのヒューマンインタフェースデバイスの開発
  4. 直観的・対話的3次元形状の変形システムの開発と評価

詳細な情報


プロジェクト2

透明フレキシブル両面発光ディスプレイデバイスの開発
  1. 有機エレクトロルミネセンス(EL)材料を用いた透明フレキシブル両面発光デバイスの開発
  2. 有機ELデバイス用透明電極の低ダメージ低温スパッタ成膜技術の開発
  3. 有機EL材料の劣化解析
  4. 有機EL材料の発光機構解析
  5. 有機・無機ELデバイスの光学的・電気的な特性比較

詳細な情報