建築学科 田村幸雄教授が国際風工学会IAWE会長に再選されました

 建築学科の田村幸雄教授が国際風工学会IAWE(International Association for Wind Engineering)の会長に再選されました。
 田村教授は2004年から2008年まで日本風工学会会長を務め、2007年7月に国際風工学会IAWE会長に就任。2011年7月に任期満了となりましたが、同12日にオランダ?アムステルダムで開催された国際風工学会の総会で、過去4年間世界をリードしてきた実績と成果が高く評価され、満場一致で会長として再選されました。任期は2015年まで4年間。

 ドバイのバルジ?カリハ、東京のスカイツリーなど世界中で超々高層建築物や大スパン構造物が建設されている現在、耐風設計の重要性は増大しています。また、2008年に14万人の死者行方不明者を出したミャンマーのサイクロン、2005年の米国のハリケーン?カトリーナなどの甚大な強風災害は、気候変動などの影響もあり、近年、著しく増加しています。強風災害リスクの低減や都市域の大気汚染、風環境の問題など、風工学の担うべき重要課題は多く、緊急性の高いものばかりです。国際風工学会IAWEへの参加国は世界98ヶ国に及び、各国が協力して、風工学に関する教育、および学術、技術の発展のための研究を推進するとともに、国連機関等と協力した防災活動なども行っています。

 再任にあたり田村教授は「さらに4年間というと、さすがに長いですが、気候変動や温暖化の問題もあり、強風災害リスクの低減や都市環境改善など、緊急課題が山積ですし、世界中に安心、安全な社会を実現するため、全力を尽くしたいと思っています」とコメントしています。

(2011.7.26)