ソーシャルデザインで大船渡に元気を。「Lproject」の活動

「Lproject~turn to light~」は岩手県大船渡市出身で震災を体験した千葉紘香が東京工芸大学で出会った高橋由起、葛西亮介と共に2011年7月に発足させたプロジェクトです。
活動が広がるに従い、小山田舞子、関口花汝、山崎菜緒の3人もメンバーに加わり、6人を中心に600人以上の協力を得て活動してきました。2013年には新たなメンバーが加わり、現在は10名で活動しています。
大船渡市は海とともに生きてきた町です。そのため大船渡市の方々は数多くの海の絵を描いてきました。そこでLprojectでは、震災前に描かれた子供たちの海の絵を使って、大船渡のシンボルである「穴通磯」のモザイクアートを制作し、それを掲げ新宿、渋谷、厚木の三ヵ所で募金活動を行いました。子どもたちの海への思いが町の人々の心を動かし、計198,691円の募金が集まりました。集まった募金は仮設住宅でのワークショップと復興のシンボルになる特製大漁旗と、また新しい絵を描く画材となって被災地に届きました。

2012年8月には、現地の小中学校に画材を届けるとともに仮設住宅でワークショップを開催しました。4日間で市内4ヶ所の仮設住宅を訪問し、オリジナルのクレヨンとうちわ作りを行いました。小さな子供からお年寄りまで、たくさんの方々と一緒に楽しむことで、笑顔や元気を共有する事ができました。
今年9月にも大船渡を訪れました。今後活動を継続するために、現地で何が求められているのか、Lprojectとして何ができるのかを確認するのが主な目的です。手分けをして4ヶ所の仮設住宅の集会所を訪問しました。「震災の話題も薄れていく中で、今年も訪れてくれて本当にありがとうございます。若い人たちと話しているだけで元気になります」と言われ、胸が熱くなりました。そんな中、仮設住宅から出られない方もいるので、個別に訪問してもらえないかとの要望をいただきました。そこで、改めて個々の仮設住宅にお伺いしました。最初は距離感があったおばあさんと話をしているうちに打ち解けて、最後には涙を流しながら「また来てね」と言われたのが印象的です。
また、お祭りの日にあわせて、魚の形の板に願い事を書く「絵魚」のワークショップを行いました。どの「絵魚」にも切実な想いが込められています。
昨年の事を覚えていて、声をかけてくださる方、協力していただいた方が沢山いらっしゃいました。活動を続けること、そして縁が繋がることの大切さを実感しました。今後も、私達が学んでいる「ソーシャルデザイン」の考え方で活動の輪を拡げ、継続していきたいと思います。
Lproject メンバー
(3年)千葉紘香/高橋由起/葛西亮介/関口花汝/小山田舞子/山?菜緒
(2年)巴孝介/田島舞/飛田結衣/高田有輝

2013年11月02日