田村幸雄名誉教授が日本風工学会功績賞を受賞

田村幸雄名誉教授が平成27年度の日本風工学会功績賞を受賞されました。

功績名:風工学における国際的な社会貢献と強風災害低減に向けた活動

授賞理由:
田村幸雄名誉教授は,超高層建築物や大スパン構造物など風が支配的となる建築物の合理的な耐風設計法の研究を数多く行い,その成果はこれまで,日本建築学会賞,日本風工学会賞,米国土木学会(ASCE)のJack E. Cermakメダルなど国内外の栄誉ある賞を受賞する等,国内外を問わず非常に高い評価を受けるとともに,日本風工学会会長(2期4年),国際風工学会会長(2期8年)などを歴任し,日本および世界の風工学会をリードしてきました。

また,ミャンマーやバングラデシュなどのアジアの開発途上国におけるサイクロン?台風,竜巻などの強風災害の低減のための活動を積極的に展開してきました。

その活動は国際的にも高く評価され,国連の国際防災戦略事務局内(UN/ISDR)に結成された「風災害リスク低減のための国際グループ(IG-WRDRR)」の初代?議長に就任,世界の風災害リスク低減活動を推進しています。

さらに,世界中の著名な研究者を集めた風工学国際アドバンスドスクールの実施や環太平洋諸国の風工学技術者を集めた各国風関連規基準類に関するワークショップの開催など,風工学に関する知識の普及と次世代を担う学生への教育にも力を注いできています。

このように田村幸雄名誉教授は名実ともに日本国内だけでなく世界の風工学研究を牽引している研究者かつ指導者であり,上記のような貢献が認められ,今回の受賞につながりました。