「おおた研究?開発フェア」へ出展。工学部山田勝実教授

 2023年10月26日(木)と10月27日(金)の両日、「第13回おおた研究?開発フェア」(会場:コングレスクエア羽田?PIO PARK)が開催されました。
 公益財団法人大田区産業振興協会が主催するこのイベントは、大学等研究開発機関や企業の持つ最先端の技術シーズ等を展示し、大田区企業のみならず、日本産業全体の技術革新や新産業分野への参入などイノベーションに結びつける展示会です。来場者と出展者との産学連携や新製品?新技術開発等を促進されることを目的としています。
 本学からは、工学部工学科化学?材料コースの山田勝実教授が下記の内容で出展を致しました。

【出展タイトル】
「様々な色調の金属様光沢を非金属元素の材料により実現する技術」

【技術概要】
金属光沢は物品の高級感を演出するために重要な役割を果たしています。本物の金属を用いる場合、これらの元素は重たく物品全体の重量を増加させてしまいます。メタリック塗装が自動車等の移動手段に用いられた場合、燃費やエネルギー効率に悪影響していることが考えられます。また、物品の廃棄を考慮すれば、金属元素は環境に悪い影響を及ぼす可能性があります。SDGsの観点でも、金属元素を用いない金属様光沢の実現は意義深いものとなります。私たちの研究は、ベニバナ色素の玉虫色の科学的解明からスタートし、この金属様光沢が構造干渉色ではないことを明らかにしました。またこの天然色素の金属様光沢には偏光成分が少ないことから、本物の金属に近い反射特性を持っていることも明らかとしました。現在は、合成有機色素を用いて、より本物に近い金属様光沢を実現するべく研究を行っています。

【想定される活用例】
加飾シート、調光ミラーなど

 山田教授は、研究内容に関するプレゼン動画をアップし、フェアでの説明は金属様光沢の研究を行っている现在哪个app能买足彩生M1の鈴木歩君とともに行いました。来場者は50名を数え、今後の共同研究につながることが期待されます。
(写真は、山田教授と现在哪个app能买足彩生の鈴木君です。)

第13回おおた研究?開発フェア:https://ota-tech.net/2023/

研究者URL:/gakubu/engineering/staff/#yamada