特集

2020.11.18

新入生×新学長対談

大きな夢を胸に抱いて入学してきた新入生たちと、これから東京工芸大学をリードしていく吉野弘章学長
新しく始まる大学生活と大学の未来について語り合いました。

先生と学生の距離が 近いのが本学の魅力

吉野弘章学長:新入生のみなさん、ようこそ東京工芸大学へ。我々教職員一同は皆さんの入学を心から歓迎いたします。お二人はどのような夢を持って本学に入学されましたか。

大矢彩加さん:高校の時、写真報道部で活動していた私は、 この大学のオープンキャンパスで先輩方の作品に触れ、感動しました。その後、総文祭(全国高等学校総合文化祭)の見学に行った時に「世界の名作写真展 東京工芸大学 写大ギャラリーコレクションより」という企画展示を観ることができて運命を感じました。そして先生方の解説を聞いて東京工芸大学への関心は増していきました。その先生の一人は吉野先生です。卒業制作展や昨年のオープンキャンパスに足を運ぶたびに、「この大学で学びたい」という想いが強くなっていきました。
学長:本学の先生方は若い人たちを応援するために様々なイベントに積極的に参加しています。そして常に本気で学生たちと向き合っています。先生方と学生の距離が近いところが本学の特徴で、伝統として受け継がれています。この大学ならではの魅力だと思います。

稲垣貴士さん:僕は高校の3年間、陸上競技をやっていました。負けず嫌いな性格で、誰にも負けたくないという思いが強いです。建築家である父親の影響もあり、建築の道を志していますが、父親にも負けたくないと思っています。そんな自分が成長できる大学はどこか、色々な大学のオープンキャンパスに参加して検討しましたが、東京工芸大学の建築コースは他の大学とはレベルが違いました。格段に優れていると感じました。

学長:建築は工学(テクノロジー)と芸術(アート)が融合したものです。稲垣さんはバイクも好きということで、美しくて工学的なものが好きなのだと思います。本学は写真教育をルーツに持つ大学で、創設の時から写真工学(テクノロジー)と芸術(アート)の融合を目指してきました。その精神は学部?学科を問わず、全学的に受け継がれています。お二人は本学のどこに魅力を感じ、何を期待されているのでしょうか。

才能の花は 頑張った人にひらく

大矢:私が写真を勉強したいと思ったのは、プロ野球の球団職員になった高校の先輩から「自分の武器を持ちなさい」という言葉をもらったのがきっかけです。「私は何が出来るんだろう」と考えた結果、「写真を武器にしよう」と思うようになりました。大学での学びを通して人物、スポーツ、風景など様々なジャンルに挑戦し、視野を広げて、最終的には写真を仕事に活躍したいと思っています。自分の作品を「残す」ということを一番心がけています。

学長:「自分の武器を持つ」それは大切なことです。私の教え子でカーレースの写真を撮り続けていた学生がいました。その学生は、就職用に作品をまとめたポートフォリオが認められ、大学生でありながら日本で開催されたF1グランプリの撮影を任されました。今ではスポーツ写真の世界で大活躍しています。新入生のみなさん、この大学で自分が好きだと思うことを、とことんやってほしいと思います。それができるのがこの大学の良いところです。

稲垣:学長先生のお話を聞いて、これから始まる大学生活がますます楽しみになりました。建築コースには一人一台の専用の製図板があることが魅力です。とにかく沢山の図面を描きたい。とことんやりたいと思います。

学長:何をやるにしても数をこなすことが大切なことです。今まで多くの学生を指導してきましたが「4年間努力した人間が成長を掴む」と実感しています。「才能の花は頑張った人にひらく」と思います。私はこの大学出身の初めての学長です。先輩として良き後輩を育て、世に出していきたいと思います。新入生のみなさんの大学生活が充実したものになるように。そして、ひとり一人が成長を実感できるような素晴らしい大学にしていきたいと思います。一緒に頑張っていきましょう。

※所属?職名等は取材時のものです。